看護服の歴史を知ろう!始まりから最新ナース服までの変遷
看護師として病院やクリニックで働くときに着る「看護服」。
勤務先によっては指定のものがあったり、任意のものでよい場合もあるようです。
そもそも看護服とはいつ頃から存在していたのか、そして、どのような変遷をたどって現在のスタイルになったのでしょうか。
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看護服の始まりはアメリカから
1800年代前半まで、病気になった人や傷ついた人の手当は、主に家族などの身内が行っており、病院では医師が診察するのみという状況が一般的でした。そのうち、病床人の面倒を見る女性が登場しますが、どちらかと言えば今のように高尚な仕事としては捉えられておらず、むしろその逆と見なされている現実がありました。
しかし、次第に状況は変わり、1800年代のアメリカでは看護という考え方が芽生え始めます。
そして、ヨーロッパではナイチンゲールが活躍。クリミア戦争では敵味方関係なく兵士を看護、戦後の1860年に「看護覚え書」を記し、ロンドンには看護婦養成所を作りました。
そこで学ぶ看護婦たちは白い長袖の上着とロングスカート、そして白のエプロンを着ていたようです。
日本初の看護服が誕生
明治時代真っ只中の1886年に日本赤十字社が博愛社病院を設立し、1890年には看護婦の養成を開始しました。それと同時に日本でも看護服が誕生したのです。
看護服には式服と平常服があり、どちらも洋装スタイルが取られていました。
式服は濃紺で、首元がきっちりと閉まる襟が付いていて、肩にはパッド、ウエストの高い位置に切り替え、そして袴のような、ドレスのようなフレアスカートが特徴的。頭には同じく濃紺で、大きなリボンの付いた帽子がデザインされています。
平服は、山高の帽子と詰襟がアイコニックで、足元には草履を履いていました。
1937年 ワンピーススタイルの白衣が看護師のユニフォームに
1937年、日華事変から日中戦争へと発展し、戦場の負傷者を看護するため、日本赤十字社が女性看護師を戦場に派遣したのです。そのときに戦地へ赴いた看護婦たちが着た白衣が、ワンピーススタイルのものでした。
看護婦たちによる、戦地での救護活動は、第二次世界大戦終結まで続きます。
また、陸海軍病院で看護に従事した看護婦たちも。彼女たちもまた、全身を覆う長いワンピースタイプの白衣に、上から同じくロングタイプのエプロンを着ていました。
戦後に清潔な白衣の着用が義務付け
戦後、アメリカによって新しい看護制度が整えられ、「保健衛生法・環境衛生法」が制定されました。それにより、清潔なナース服の着用が義務付けられ、看護服の形も変わっていくことになります。
この頃から、綿100%で膝丈の白いワンピースタイプが全国で主流に。そして、長袖だった看護服は半袖に変わり、特徴的に大きかったナースキャップが小さくコンパクトになっていきました。
より動きやすく、活動的な仕事内容に合った服装へと変化していったのです。
1960年代からナース服のカラーが多様化し素材も変化
戦後の復興も進み、暮らしがだんだん豊かになってきた頃、ナース服にはカラーバリエーションが増え、「ナース服と言えば白」のイメージを覆すものが増えました。
衛生面だけではなく、ナース服の手入れのしやすさも重視されるようになり、100%コットン以外の看護服が登場し始めたのもこの頃でした。そして、素材にポリエステルを使用したイージーケアの看護服が増えていきます。
また、1970年代には男性看護師が増加し、ファッション界では女性のパンツスタイルが流行。さらに感染予防に有効という観点もあり、看護服にもパンツスタイルが採用されます。同時に、衛生上の理由などでナースキャップも廃止の動きへ向かいました。
1980年代以降ナースウェアのデザイン性・機能性がアップ
世の中でもデザイナーズブランドが流行していた80年代、看護服にもその波は押し寄せていました。病院によっては、独自の白衣デザイナーを抱え、それぞれの人に合わせて採寸をしてカスタムメイドしているところもあったほど。
デザイン性だけではなく、看護服はその機能性においても開発が進んでいきました。
そして、制菌制、制電性、透けにくさやシワになりにくさなども備えた看護服が生まれ、ただのユニフォームの枠を超え、感染予防のための服としても役割を期待されるようになったのです。
医療ドラマでもスクラブ白衣の着用が増える
90年代になると、海外の医師やナースの間でスクラブが着られるようになってきました。
元々は手術着としておなじみでしたが、人気海外医療ドラマなどでスクラブに注目が集まったのかもしれません。
そして次第に医師、看護師問わずスクラブを使う人が増え、導入が進んでいったのです。それまで、手術着として認知されていたスクラブですが、一気にナース服としても定着していきました。
スクラブはカラー展開が豊富に揃っていることも多く、白やピンク、水色といったナース服の定番カラーの淡い色のほか、ネイビーやワインレッドといった濃い色も一般的になったのです。
最新ナース服は機能性もデザイン性もアップ
目まぐるしく、その姿を変えてきた看護服。今では、生地自体が高度に開発されていて、透け防止やストレッチ性、吸水速乾性、消臭性など、さまざまな機能を備えたファブリックが使われています。
ハードワークで激しい動きが多い看護師たちが働きやすく、快適に過ごせるよう、最新テクノロジーが支えているのです。また、着ていて気持ちが上がるようなデザイン性も兼ね備えており、心身ともに看護師たちのそばに寄り添い、存在感を発揮しています。
【最新】おすすめの高性能ナース服
看護服の歴史を振り返ってみると、昔と今との違いが大きいことに気づかされます。
では、実際に今人気があるナース服とはどんなものなのでしょうか。
続いては、デザイン性においても機能性においても優れた、最新のナース服をご紹介します。
ジェラート ピケ&クラシコ 白衣:カーヴィースリーブワンピース
防汚加工や静電防止加工がされており、さらに透けにくいのがうれしいワンピースタイプの白衣。
吸水速乾性も高いので、汗をかいたり洗濯をした後も乾きが速いです。洗濯後はキレイに乾くのでアイロンいらず。さらに、軽いので長時間の着用でも疲れにくく感じられそうです。
この白衣はデザインも人気。襟や袖のラインのカーヴがまるでカップケーキのカップのようにゆるやかに波打っており、優しい雰囲気を醸し出します。また、襟、袖に施されたパイピングがアクセントに。
ポケットは胸と腰に付いていて、腰ポケットはダブルになっているので、使い分けがしやすいです。
袖のカーヴの上には、曲線に沿ってジェラートピケのロゴが刺繍されています。
また、胸の部分からウエスト辺りにかけてダーツが入っており、全体的にフォルムが美しいのも特徴です。
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ジェラート ピケ&クラシコ:プリントスクラブ
ポリエステル100%のブランドオリジナルのファブリックはとても肌触りが良く、ストレッチも効いているので着脱もしやすいと好評です。機能性においても、右腰のポケットサイズが小さく、ペンがポケット内で倒れないようになっているなど、細かいところまで配慮されています。
また、透け防止や静電防止、汚れ防止などの加工が施されているほか、吸水速乾性に優れていてノンアイロンで着られる手軽さ、軽量なので長く着ても疲れにくいといった使いやすさも特徴です。
かわいらしいアニマルミックス柄、アイス柄、アニマル柄、アニマルバルーン柄のプリントスクラブは、小児科や産科など優しい雰囲気の中で患者さんを迎えたい診療科にぴったり。どれもジェラート ピケらしい色、柄なので、ジェラート ピケ好きの方はもちろん、職場の雰囲気に合わせたい方にもおすすめです。
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ハードワークをサポートしてくれるこだわりの白衣を
ナイチンゲールが確立した看護の歴史とともに、この150年ほどでどんどんと変わっていった看護服。ファブリック自体の進化と共に、デザイン性も洗練されてきました。
女性専門の職業だったものが男女の別なく就ける職業となったことにより、スカートスタイルからパンツスタイルも広まり、今ではナース服選択の幅はずいぶんと広がっています。
個性や働き方などに合わせたナース服を選べるから今だからこそ、こだわりのあるものを選びたいところ。お気に入りのナース服を着て仕事をすれば、モチベーションアップにもつながるでしょう。
▶︎ナース服・ナースウェア:商品一覧はこちら
ABOUT Classico クラシコについて
「なぜかっこいい白衣がないのか?」私たちクラシコは、医師の一言から白衣づくりを始めました。2008年の創業以来、いつもきれいで気持ち良く仕事ができる、そんな医療ウェア作りを目指してきました。スタイリッシュでお洒落なシルエットの白衣、そして着る人の気持ちを幸せにし、自信を溢れさせ、ときには気持ちを引き締め、患者さんや医療従事者のまわりの人たちに良い印象を与える白衣を目指して医療ウェアを作り続けています。
医師が一度は着てみたい白衣ランキング1位に選ばれ、白衣をはじめ、スクラブ・ケーシー・ナース服・聴診器や、医療チームの一体感を高めるチーム白衣・病院ロゴ刺繍なども承っています。
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