PEOPLE WHO WEAR A LAB COAT 白衣を着る人
クラシコのビジョンは、白衣を着る人々に愛されるブランドになるということ。そんな白衣を身に纏った人たちが立ち向かっている仕事、考えていること、過ごしている場所、ライフスタイル、そしてその人たちにとっての白衣とは?をご紹介します。Vol.01: 加藤 哲朗(日比谷クリニック 副院長)
PROFILE
日比谷クリニック 副院長東京慈恵会医科大学附属病院感染制御部 非常勤診療医長
1999年東京慈恵会医科大学卒業。同年より東京都立駒込病院で研修。2004年より東京慈恵会医科大学附属病院感染制御部、2012年より同大学附属柏病院感染制御部診療医長および感染対策室副室長、2015年より同大学附属病院感染制御部診療医長、同年9月より日比谷クリニック副院長/東京慈恵会医科大学附属病院感染制御部非常勤診療医長となり、現在に至る。
撮影時着用白衣:チェスターピークドクターコート(※現在は販売終了)
-これまでのご経歴を教えてください。
1999年に東京慈恵会医科大学を卒業し、研修先の駒込病院で主に感染症についてトレーニングを受け、2004年に母校の慈恵医大に戻りました。そこから、さらに感染症の専門的な診療に携わり、現在は日比谷クリニックの副院長として診療を続けています。-感染症の専門医として歩もうと思ったキッカケは?
もともと感染症の分野に興味は持っていたのですが、その思いをさらに強くするきっかけがありました。初期研修で一番最初に受け持った患者さんがマラリアだったのですが、その方が、何と翌日に亡くなってしまったのです。日本では身近ではないような、マラリアなどの感染症にかかって亡くなってしまう方を目の当たりにし、現実に起こっていることの重大さを痛感しました。現在は様々な薬剤が開発されてはいますが、それらを使いこなして特殊な感染症に罹った重症の患者さんも助けるためには、より深い知識を得て経験を積み、本腰を入れてやらなければいけないものだと思った瞬間でした。-現在の主な仕事内容は?
現在は、大学病院での感染症外来診療も行っていますが、主に日比谷クリニックで海外渡航者のワクチン接種や健康管理を行っています。これまでの感染症治療の経験を活かし、治療だけではなく予防という観点からの診療も行っています。-仕事上、心がけていることは何ですか?
受診者の渡航内容などを伺い、適切な提案をすることを心がけています。例えば同じ渡航先でも、その目的や滞在期間、現地での行動内容などによって、必要な準備も変わってきます。また当然費用負担の問題もあります。大学病院など培った知識や経験などを活かし、できる限り渡航者の身になったオーダーメイド的な診療を進めるようにしています。-これからについて教えてください。
患者さんがある程度大きな病院などで診療を受けるには、紹介状が必要なことが多く、今後ますますハードルが高くなっていきます。当クリニックのような専門性に特化した医療機関のニーズは、今後一層高まるでしょう。そういったニーズに答えられるように、自分の専門性を身近な形に活かせれば良いと思っています。また、私は感染症が専門ですが、その分野は多岐に渡ります。一般的な感染症のほか、海外渡航に関わる感染症、HIV・エイズといった特殊な感染症など様々な感染性疾患についても専門としています。これらの感染症の予防や治療の相談については、どうしても大病院に頼る傾向がありますが、仕事などで時間があまりない方にとっては通院が難しい現実があります。クリニックならば終業後に来院できる時間帯にも診療していますので、感染症でお悩みの多忙な方でも受診・相談しやすいような機会を提供できればと思っています。
-加藤さんにとって白衣とは?
着用する白衣は、仕事のシーンによって使い分けています。スクラブも含めると、15着ほど持っていると思います。毎日着るものですし、せっかくなら着心地が良く、品質の高いものを長く着たいですよね。それがクラシコを選んだ理由でもあります。着心地の良い白衣は仕事をしていて楽ですし、頑張ろうという気持ちも増して、業務効率も上がるような気がします。また、患者さんと医師の信頼関係をスムーズに築くためには、ビジュアルを含めたファーストインプレッションが大切だと考えています。特に当クリニックを受診される方にはビジネスマンなども多いですから、一医師である以前に一社会人として身なりを整えて接することが求められます。技術や知識も当然大事ですが、対面する患者さんの目線に立った身だしなみということも強く意識して白衣を選ぶようにしています。そういった意味でクラシコの白衣は自分自身にとっても、また受診者に接する場においても、非常に満足度の高い製品だと思います。
取材協力 日比谷クリニック: http://www.hibiya-clinic.com/