アートを纏うスクラブ
ホスピタルアート活動や障がいの有無を超えたボーダーレスなアートスタジオを運営する
NPO法人ワンダーアートとクラシコがコラボレーション。
スクラブをキャンバスに見立てコラボレーションを展開するプロジェクト「スクラブキャンバスクラブ」の第1弾として、
ワンダーアートと作り上げたスクラブを発売します。
テーマは「みんなちがって、みんなすてき!」
唯一無二のアートを纏い、医療現場に感性的な革新を。
20年来、ホスピタルアート活動を行う高橋雅子さんが3.11をきっかけに仙台で立ち上げたワンダーアート。病院や東日本大震災の被災地にも赴き、アートを通して沢山の方の心を豊かにし、笑顔を届ける活動に共感したことがきっかけで、今回のコラボレーションが始まりました。
2021年春にはクラシコのデザイナー大豆生田と中尾が仙台にあるワンダーアートのスタジオを訪れました。高橋さんの活動やワンダーアートの様々な作品に直に触れ、その中から今回のプロジェクトに採用する3点の作品を選びました。
『子供たちの作品はどれもアート作品としての個性や完成度が高く、見た時の驚きと感動は今でも強く残っています。そのため子供の作品だからと可愛らしいウェアにならないように、1人のアーティストの作品として扱いました。作品そのものが持つ特徴や、色合い、雰囲気を尊重しながら、医療現場に相応しいテキスタイルやカラー、グラフィックの配置を慎重に考案し今回のスクラブが完成しました。』と大豆生田は振り返ります。
今回の取り組みについて高橋さんからは『無機質な病院にアートを運ぶことで、人間的で温かい空間に変革し、命と向き合う人たちの心の色を塗り変えたいと、さまざまな挑戦を続けてきました。今回のスクラブを通して、病院に豊かなコミュニケーションが生まれるに違いないと確信しています。また何より、作品が起用されたアーティストとご家族の喜びと自信につながったことが、嬉しくてたまりません。』と期待の言葉をいただきました。
about
ホスピタルアーティストの高橋雅子が設立。ホスピタルアート活動を
原点に、病気や障がい、被災など、命と心に向き合う現場で、
表現することが生きる力につながり、輝きにつながるアート活動に挑戦し続けている。
English Conversation
チャコールグレー
この作品は、落ち着いた色合いの中に繊細な画筆のタッチとグリーンの刺し色が美しくモダンな印象を受けました。
スクラブ生地には作品の色彩に合わせたチャコールグレーを採用、背中の中央にシンプルにアートを飾ることで作品から感じたモダンで落ち着きのある印象を踏襲しました。
『English Conversation』
矢部 晃太郎くん
アーティストプロフィール晃太郎君は人とお話するのが好きで、良くコミュニケーションをとる。英語も学んでいるので時々英単語も出る。英語を書いてみる?と誘うと、サラサラとよどみなく、まるで英語でおしゃべりを続けるみたいに描いた。実に軽やかだ。途中でさりげなくクレヨンの色を変えているのもおしゃれだ。シックな色をよく使う。この日は紙だけでなくトイレの壁にも英語のおしゃべりを描いた。
ABCのうた
ホワイト
美しい色彩がダイナミックでありながらも、どこかスタイリッシュな印象を持つこの作品には、その良さを一番に感じられるようにホワイトのテキスタイルを選択。
背中のヨーク全面にアートを用いることで作品の持つ力強さを表現しつつ、洗練された印象を残すバランスにこだわりました。
『ABCのうた』
堀江 望海くん
アーティストプロフィール「A」と望海くんが描いたのを見て、思わずABCのうたを歌い始めると、バトンタッチして口ずさみながら、AからZまでを描いた。その歌が絵になったようなリズム感のあるアルファベットたち。透明感のある色が欲しかったらしく、シャバシャバに水を加えながら、1文字ずつ納得する色を探して描いていった。その後、幾度となく描くことになるABCシリーズの、これが最初の作品となった。
Untitled
ブラウングレー
大胆で自由な筆使いの中に柔らかな色合いの美しさが宿るこの作品。この色彩を生かすため、生地には作品に用いられている色に近い杢調のブラウングレーを選びました。
背中の右裾付近に2枚のアートを飾るように構成することで、布の落ち感と相まったたわやかさを表現しています。
『Untitled』
堀江 望海くん
アーティストプロフィール望海くんがスタジオに通うようになって間もない作品で、一つは2.5mを超える大作。スタジオにやって来るまでは絵を描いたことがなかった望海君が、絵具との運命的な出会いから、堰を切ったように色の海を泳ぎ、以降、ダイナミックな作品を生み出してきた。
Collabration
Artist
矢部 晃太郎くん
晃太郎くんはとにかく早い。何を描くか?を決めるのも早ければ、それを描き終えるのも早い。本当に一瞬でササッと描いてしまうのだ。 ちょっと描くと、「これを描いたら休んでいいですか?」と言って、間にたくさん休憩も取る。一気に描くから疲れるのかもしれない。そしてこちらをからかうようなとぼけた会話もひとしきり楽しんで、また描く。 素早く描く筆致は勢いがあり、描いた作品の鳥は羽ばたき、花は風に揺れるようで、いつも風がふいている。
堀江 望海くん
色彩感覚が豊かで絵の具が大好きな望海くんは、水を得た魚のように嬉々として大きな紙に色を広げる。その瞬間、望海くん自身が色彩の一部となったように見える。歓喜溢れる表情は創造の喜び。ダイナミックで自由な筆使いは抽象画さながらのインパクト。ストライプの作品を見せると虹が、丸いものとつぶやくと果実が、ABCの歌を歌えばアルファベットの美しい色合いが生まれ、望海くんとのコ ミュニケーションはすべて作品に反映していく。
ABOUT
Scrub Canvas Club
スクラブをキャンバスに。もっと楽しく。
多忙な医療者が毎日着る『スクラブ』をキャンバスに見立て、
アーティストやフォトグラファー、映画・音楽・ビューティー・キャラクターなど
垣根を超えたコラボレーションスクラブを通して、
「医療現場に笑顔を届けたい」という想いでつくったクラシコの新しいスクラブラインです。